EVAHEART®の
特徴
植込み型補助人工心臓とは
心不全になり十分に血液を送り出せなくなった心臓を補助するために、ポンプを体内に植え込み、血液を全身に送る装置です。この効果により心不全症状が改善し、退院そして在宅治療ができる可能性があります。
ポンプを植え込む際に、左心室とポンプを結ぶ脱血管と血液ポンプと上行大動脈を結ぶ送血管を設置します。
左心室から血液をポンプ内に導き、ポンプ内の翼が回転することにより血液を送り出し、送血管を通り、大動脈から全身に血液が送られます。
多くの人は全身に血液を送る左心室を補助する人工心臓を装着すれば十分な補助を確保できますが、右心不全が重症な場合、右心室の補助用にもう一つ人工心臓が必要となる場合があります。
ポンプからは電源等を供給するためのケーブルが出ていて、右腹部の皮膚を貫通して体外のコントローラに接続されます。
EVAHEART®の特徴
小型ポンプの実現
EVAHEART®は、遠心ポンプを採用し、ポンプ容積97.3ml、重量262gとコンパクトサイズを実現しました。
大流量補助を実現
EVAHEART®は、コンパクトサイズでありながら、血液ポンプとして高い流量性能(最大20L/min)を有しています。
特に、H-Q曲線がフラットになっているため、揚程(ポンプ吸入口と吐出口の圧較差)の低い領域においても高い流量性能を発揮します。
クールシールシステムを採用し、長期にわたる耐久性を実現
ポンプ回転軸シール部分の血液凝固を抑えるため、EVAHEART®ではクールシール液をポンプ内部に循環させるシステムを採用。
血液ポンプを長期にわたって安定して駆動させることができます。
(18台の耐久性試験を実施し、2年間全てのポンプの停止事故なく稼働したことを確認しています。)
在宅での生活が可能な設計に
EVAHEART®は、持ち運び可能な小型コントローラに加え、バッテリやAC電源など多重な電源へのアクセスが可能です。
非常用バッテリも搭載し、常にバックアップ電源による電源供給がされています。